新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、首都圏の患者の治療にあたる大学病院では、
中等症で入院した患者が数日後、重症に転じるケースが相次いでいる。
医師は「重症はこれまでと比べて少ないと言われるが、
実は重症という氷山の下に中等症が大勢いて、いつ悪化するか分からず、警戒を緩められない」
と危機感を訴える。
川越市にある、埼玉医科大学総合医療センターは、重症と中等症の患者の治療にあたっていて、
先週以降、ほかの病院で症状が悪化した患者が連日運ばれてくる。
24日時点で、13人が入院していて、30代から50代の若い世代で10人を占め、
「デルタ株」に感染していた患者は11人にのぼる。
感染症科の岡秀昭教授は「中等症2はよく誤解されるが、海外では重症に分類するところもあり、
酸素を吸わないといけない、人工呼吸器の一歩手前の状態となる。
今は重症が少ないと言われるが、実は重症という氷山の下に、
中等症2が予備軍のように大勢いるというのが第5波の特徴だ。
中等症2で入院した患者がわずか数日で悪化し、生命維持装置が必要になるケースもあり、
警戒を緩められない」と訴える。
今月上旬、埼玉医科大学総合医療センターに入院した50代の男性は、「デルタ株」への感染が確認された。
男性は最初は軽症と診断されたが、基礎疾患があったため、入院することに。
その後、徐々に肺炎が広がり、血液中の酸素の数値も悪化し、
入院からおよそ1週間後、酸素マスクをつけざるを得なくなり、「中等症2」の状態にまで悪化した。
その後、集中的に治療を行った結果、なんとか持ち直した。
入院の判断が遅れていたら大変な事態になっていた。
治療を担当した感染症科の岡秀昭教授は、「この患者は入院して7日目に呼吸状態が悪化して、
中等症2になった。軽症で入院した人が1週間後には中等症2になったり、重症になるかもしれない。
きょうの重症者の人数を見て大丈夫だと判断されると現場としては、
後手後手になってしまうと言わざるを得ない」と危惧した。
‘@大変な現場は無視されている。
医療従事者の疲弊はもう忘れられてしまったのか。
残念なことだ。
同じことを何度も繰り返している。
自分さえよければいいのか。
自分だけで完結すればいいが、その行為が、多くの人に迷惑を掛けることとなる。
学習しないものだ。我慢できないのか。