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​エビデンスの無い「イベルメクチン」と5類扱い。

長尾クリニックの長尾和宏 院長は、

長尾クリニック院長の長尾和弘院長が10日、「バイキングMORE」にリモート出演。


長尾院長は現在、2類相当に分類されるコロナを、

季節性インフルエンザと同じ、5類扱いにするよう強く提言。

引き下げにより、開業医による早期診断・即治療が可能となる。

すぐに入院が必要な人は開業医が直接依頼でタイムラグもなくなると訴えた。



濃厚接触者の健康観察、入院先の割り振りが不要になり、保健所崩壊解消と、

3つのメリットを挙げ、

「5類にすれば全て氷解する。24時間医師と直接話せる体制、を構築することが大事」とした。

また「イベルメクチンという特効薬があって、誰でも使える。疥癬(かいせん)の治療で普段使ってる薬。

これを全国民に配る」と話し、「アベノマスク」に匹敵する「スガノメクチン」なるものを提案。

その上で長尾院長は「僕が言ってることが間違ってたら、僕は責任取って医者辞めます」

と、赤羽の居酒屋の親父と同じ強い覚悟を見せ、

「1年半やってきて確信してる。今のやり方はわざわざ重症化するのを待っているようにしか見えない」と、

今のやり方を切って捨てた。



「早く治療すればそれで終わり。私が診てる人は1人も死んでない。

最初にコンタクトした医者がちゃんとやるには法改正、5類落としが大前提。今やるべきだと思います」

と、力説した。

‘@長尾院長の「1人も死んでない」ということは、

当然長尾クリニックでも『ECMO』を使用した措置をしているのだろう。

イベルメクチンは疥癬に対して有効であることは疑いようがないが、

新型コロナに関しては、有効とされた論文はお粗末なものが多く、

ひどいものでは捏造を指摘されて撤回されたものもある。

もちろん今後イベルメクチンが有効とするデータが出てくる可能性はあるが、

少なくとも現時点では、イベルメクチンは、エビデンスの観点では、

積極的投与が支持されていないことから、臨床医は科学に基づいた適切な判断をくだすしかない。



適応外だからと、重度の副作用が出ても救済措置はない。

こういうことを称賛するのは、お笑い芸人くらいのものか。

覚えたてのエビデンスと言う言葉を使っている割には、

エビデンスの無いものを、もろ手を挙げて褒め称える。

田村大臣は、イベルメクチンは数が少ないと認めている。

こういった話が先走ると、保険適用外の個人輸入が増えたり、

不適切な処方が増えたりして、思わぬ事態を生むことになる。