(抜粋)
日本政府は、既に手立てを失っており自宅療養(家で死んでくれ)政策を宣言し、
既に東京都では、救急医療が機能を失いつつあります。
昨年春に感染者数比で米欧比1/1000程度であったものが1/100、1/10と減退して行き、
筆者は謎々効果の崩壊を強く懸念し、指摘してきました。
本邦の日毎新規感染者数は、7/29にはアジア平均を抜き、8/1には世界平均を抜いて、
現在見かけ上は欧州平均に近い値です。
東京都の現状では、満員電車の各車両にキャリアが複数乗り合わせると考えられます。
これは、通勤電車での感染拡大が報告された昨年4月のニューヨーク市と同じ状況です。
ごくごく普通の日常生活における感染拡大が米欧と同様に生じているという事になります。
とくに状態の悪い東京都心部では百貨店でのクラスタ発生、鉄道事業者でのクラスタ発生など生じ、
救急医療が機能不全、行政サービスの機能不全も不燃ゴミ回収の停止などという形で、
目に見えて拡大しています。
稚拙なパンデミック対策を行った国や政情不安国の特徴で、
インドのように大規模ロックダウンのような強力な介入をしない限り回復しないでしょう。
8/6~8/13に本邦は、合衆国を追い越している可能性があり、世界最悪と言える状況です。
政府の発する楽観的誤情報によって市民は楽観的な行動をとっており、
このままでは9月から10月にかけて悲惨なことになりかねません。
第4波エピデミックによって医療崩壊をおこし、多数の重症患者が医療から排除され、
自宅等で死亡したことが知られる大阪府では、百万人あたり日毎新規感染者数が、
4/10~5/15に渡って1か月ほど「富士山型」と言うべききわめて不自然な推移をとりました。
同様のことが沖縄県、神戸市、札幌市で発生しました。
これらは明確に検査がウイルスに圧倒され、統計が飽和するという統計崩壊を示しています。
現在日本政府は、完全に失敗に終わった検査抑制政策を惰性で継続しており、
積極的介入を行う意思もありません。この様な状態では犠牲は増え続け、
統計の崩壊は進行するばかりです。
外出は止めて同居家族だけで家で過ごすことを強くおすすめすると共に、
お盆休み明け後も可能な限りテレワークや時差出勤を行ってください。
<文・調査・分析/牧田寛>
―[コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」]―