東京都内の救急隊が一時的にすべて出払ってしまい、新たな救急要請があっても出動できない。
SNS上で切迫した状況を伝える投稿をした医療従事者。
「たとえ緊急治療が必要な状態でも、救急車が出動できない現実もあります。
消防庁のメッセージは“命のメッセージ”だと知ってほしい」と訴えた。
今月10日、SNSに投稿されたのは、
「当庁のほぼ全救急隊が出動し、救急要請に応えられない状況となっています」
という東京消防庁のメッセージを撮影した写真。
写真とともに「長年、救急に携わってきましたが、こんなことは初めて。
異例を超えて、もう異常事態としか言いようがありません」ということばがつづらた。
投稿したのは、都内の医療機関で救急を担当する医療従事者で、
この日は救急患者の受け入れ要請が次々と寄せられたが、1
0床余りあるコロナ患者用の病床は満床の状態で、これ以上受け入れられない状況だったという。
投稿した医療従事者は「たとえ緊急治療が必要な状態でも、
救急車が出動できない現実もあることを多くの人は知りません。
消防庁のメッセージは一人一人の命に関わる“命のメッセージ”だと知ってほしい」と訴えている。