菅総理が麻生派の河野大臣の要職起用相談に麻生氏は声を荒らげたとされる。
「お前と一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ」
真偽のほどは定かではないが、どうやら、西日本新聞の報道のようだ。
少し盛って書いたのだろうが、麻生大臣の名前を出しているのだから、
当然了解済みだろう。
西日本新聞は、福岡県福岡市に本社を置く、西日本新聞社が発行している日刊新聞。
小泉大臣は2日も首相官邸で菅総理と向き合い、「玉砕論は違う」と進言しつつ、
「出馬を決断するなら最後まで全力で支える」とも強調したという。
それでも活路は開けなかった。小泉大臣はこうつぶやいた。
臨時国会見送りは、30日午前、森山国会対策委員長が加藤官房長官と国会内で協議して決まった。
その後、森山氏が安倍前首相の事務所を訪ねた。
「森山国対委員長は二階幹事長と一心同体。召集見送りは幹事長の意向でしょう。
しかし、今は何の役職でもない安倍先生のところへわざわざ説明に行ったのはなぜなのか。
今後の政権運営について話し合ったとしか思えません。
つまり、『一致して菅首相支持』か『菅降ろし』のどちらかです」(自民党国対関係者)
30日午後、二階幹事長が官邸を訪れると、党内は「すわ、引導か」と色めき立った。
表向きは菅支持を崩していない二階氏だが、同日に時事通信のインタビューで、
菅総理再選について「われわれが支持しないと言えば、彼(菅首相)は立候補するかどうかも分からない。
われわれが支持しないとなれば根本が崩れる」と話している。
そんな中、自民党政権御用メディアの読売新聞が28日の紙面で、
菅首相が総裁選に出ない可能性に触れていた。
河野ワクチン担当大臣は、『首相が不出馬という事態が起きれば、出馬の余地は生じる』と書いた。
「菅総理が総裁選で負けることはあっても、出ないという選択肢は想定していなかった。
しかも読売がそんなことを書くのだから、おや?と思いますよね。
不出馬があり得るのかと、党内でも話題になりました」(自民党若手議員)
国民に不人気な上に、党内基盤も弱い菅総理は、主要派閥の支援なしには総裁選を戦うことができない。
菅総理の、二階、安倍、麻生らを無視した動きへの怒り。
このままでは衆院選を大幅に負ける可能性がある。
二階、安倍、麻生ら重鎮が外堀を埋めて、菅総理を不出馬に追い込んだ。
8月下旬の横浜市長選では、藤木幸夫会長が推した山中竹春元教授が当選を果たし、
菅総理が支援した小此木八郎・前国家公安委員長が敗れた。
山中氏の総決起集会に出席した藤木会長は「菅はもうすぐ終わりじゃない」と断言していた。