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​橋下し、西浦教授「もう信用できません」

敵を作って、炎上商売で稼ぐ橋下しは、事実を捻じ曲げ西浦教授を非難。

人は、学歴や前歴を重んじる傾向にあるので、信じる人がいれば、

迷惑を通り越して悪害になる。



20日放送の大阪御用番組「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した橋下徹し。

京都大・西浦博教授の名前を出して、

「西浦さんがこれまでずっと一生懸命やっていただいたことには敬意を表するんですが」と前置きした上で、

「予測が外れたんだったら、そこはね。なぜ外れたかということを言ってくれないと、

僕はもう西浦さんの言うことをはっきり言って信用できません」と切って捨てた。

「だって、8月下旬くらいには東京で(感染者数)1万、2万くらいにはなると(言っていた)。

僕も数学弱いんですけど、一生懸命計算したら、彼らの計算は机上の論だなと感じるんですよ。

僕らメディア側に一つ欠けていたのは、確率上の信用度。

この人たちの予測が当たる確率というのを、どんな程度なのかというのを、

僕らは100%正しいと思って、あぶない、あぶないって言っていたけど、

もうそういう感覚はやめないといけない」と批判した。



京都大学の西浦教授らのグループは、シミュレーションを行い、今のペースで感染が拡大し続けた場合、

都内の一日の新規感染者の数は来月中旬には5000人を超えるという結果を、

7月28日に厚生労働省の専門家会合で示した。

試算では、東京都の現状の水準を参考に1.4倍のペースで増え続けると仮定したところ、

来月11日には5000人を超える一日5027人という。

その後も同じペースが続くと来月26日には1日1万643人に上る計算に。

今後、実効再生産数が10%しか減らなかったとすると、

東京都の入院患者数は来月9日の時点で6000人を上回るという計算に。

さらに、4月に出された緊急事態宣言の際と同じ程度の効果を想定して30%減少したとしても、

入院患者数は減少傾向にまではならず来月10日には4000人を超える結果に。



グループでは今の感染拡大のペースが続くと、40代や50代の人たちの入院が増えて、

重症者病床より先に一般病床がひっ迫し、新型コロナ以外の医療との両立が難しくなるおそれがあると指摘。

感染者数が前の週の1.7倍のばあい、12日には1万人を超え、2万人を超える。

一方で、人流の減少などで対策の効果が出て、1.2倍に抑えられた場合でも7000人を超える試算となる。

その上で、西村教授は現状で一番あり得るシナリオは、1.4倍から1.6倍程度だとみていると報告。

西浦教授は、1万人を超えるとは言っていない

最悪のシナリオを想定すれば、1万2万となるが、感染対策を立て国民が守れば、

そうはならないと言っている。

その上で、一番あり得るシナリオでも1万人を超えることはないだろうと。

通常、最悪のシナリオと現状維持的なシナリオを出し、現状に沿った増加傾向のシナリオを基本とする。



当たり前のことだが、マジックではないので、ピタリと当たることはない。

西浦教授は、8月中旬には5000人を超えるとした。

東京都の感染者数は、8月12日4989人、13日に、5773人となっている。

感染者数は1万人にはならなかったが、専門家や国民も驚くほどの勢いで急増した。

そして、入院患者数も激増して、挙句自宅待機を命じられ、自宅で亡くなる人が後を絶たない。

感染しても、死ぬほどの状態にならなければ入院できない状態が続いた。

近々でも連日20人単位で亡くなっている。

新型コロナに対応している医療従事者たちは戦場の戦いだ。

それが連日報道され、国民も更なる感染対策を重視し、感染者数が激減する一因になっている。

西浦教授の提言は、ほとんどあっている。

多くの専門家も認めている。



自分の意見に不都合な人たちが一部、異を唱えている。

異を唱える、多くの人は、新型コロナを甘く見ていた人たちだ。

病院を強化すべきだと言う。当たり前だ。そんなことは誰でも分かっている、

しかし、出来ない。一部の医師たちはがんばって、病床を増やしているが、

なぜなのか分からないけれど、できない。

政府が悪いのか、自治体が悪いのか、医師会が悪いのか。

しかし、現在進行形のウイルスに、出来ないことをいくら言っても無駄だ。

それこそ、後付け屁理屈だ。

口では、何でも、いくらでも言えるが、現場は、できることで、全力で対応しなければならない。

そして、それを積み重ねて、熟練していく。

理屈をこねている余裕などないのだ。



山口真由氏はツイッターで、西浦教授を批判。

「純粋な科学より、自らの主張を立証するための政治に見えてしまう」と疑問視した。

山口氏は、西浦氏をインタビューしたネット記事を引用。

人流に関して五輪の影響は「なかった」と認めながら、

人流以外での影響を示す必要があると言及していることに対して、山口氏は、

「五輪中止を訴えてきた西浦先生が、接触やハイリスク行動に影響しなかったと認めつつ、

それでも五輪の影響を人流以外で示していくことが必要と言うとき、データはもはや純粋な科学より、

自らの主張を立証するための政治に見えてしまうコロナは、誠実な科学者を政治に引き寄せた」

とツイートし、自信を顧みず批判した。



東京オリンピックの開会式は、7月23日、閉会式は、8月8日。

東京パラリンピックの開会式は8月24日、閉会式は、9月5日。

東京都の感染者数は、7月7日頃から増えだし、21日頃から急増、8月13日にピークを付け、

その後減少に転じ、9月頭くらいから急減している。

明らかに、オリ・パラを中心に増加し減少している。

偶然なのか、オリ・パラに何らかの原因の一端があるのか、検証するのは当然のことだ。

当初から、直接的では無く、間接的、高揚感とか「五輪やってるのだから良いだろう」と言った要因が、

感染者数を増やす可能性があると指摘している。

そして、人は心理で動く。だから駆け込み需要なども生まれる。

緊急事態宣言解除の報が流れると、解除前から人は動き出す。

今回の連休も、感染者数は減少し、緊急事態宣言も解除の兆しが見えたから、

多くの人たちが観光地を訪れた。

それは科学だ。

心理学は、心と行動の学問で、科学的な手法によって研究される。

検証には時間がかかる。西浦教授らは、これから検証すると述べている。

学歴があっても知事経験者でも、応用読解力が欠如していれば物事の判断を誤る。

もしかしたら、他の要因で、あえてもっともらしく批判しているのかも知れない。

人は、学歴や前歴を重んじる傾向にあるので、信じる人もいるだろう。

迷惑を通り越して悪害にもなりえる。



西浦教授は、次のように述べている。


東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの、西田淳志先生の分析したデータが示していますが、

4連休が終わった時は繁華街の夜間の滞留人口が減りました。その後は横ばいです。

どちらかというとオリンピック後半期は、「人流」と言われたものを見れば増加しました。

接触とか夜間の繁華街でハイリスクの行動を取ることに関して言えば、

オリンピックの影響はほぼなかった、つまり、明らかな増加も減少もなかった、と思います。

減ったということもなければ、途中から人流が増えてもいる。

滞留人口は変わっていないので、あとは、バブルや定期的検査がきちんと実行されていたか、

五輪中の接触の変化が日本での影響に流行を及ぼしたか。

オリンピックの影響を人流以外で示していくことが必要だと思います。

元からスタジアムの中での伝播の可能性は低いことはわかっていました。

運営上は、全国民の移動率や接触率が急上昇せずに終わっていることは確かです。

だから主な影響として疑いなく言えるのは、心理的インパクトだと思います。

心理的インパクトは数値化するのが困難ですが、他の点については、いくつかの分析はしていますので、

より詳細な分析は今後研究として報告します。