東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの閉幕から1カ月。
東京五輪では史上最多の33競技が実施。肥大化も運営の負担を重くした。
女子マラソンは猛暑を考慮して、1時間前倒しされた。
大会組織委員会の橋本聖子会長が5日、朝日新聞などのインタビューに応じ、
7~8月の真夏に行われた五輪について「この時期にしかやれないのは無理だと、
会長をやってつくづく思った。国際オリンピック委員会が持続可能な大会を考えるなら、
世界のスポーツ団体と(新たな)枠組みを話し合う必要がある。
時代に求められる五輪に生まれ変わっていかなければ」と指摘した。
その上で橋本会長は、札幌市で実施された女子マラソンの開始時間が前夜に変更されたことを挙げ、
「運営上の危険を避けるためと、IF(国際競技団体)から言われて仕方がなかったが、
直前に変わると言われても選手は100%の準備ができない。自分自身が選手だったらたまらない。
あり得ないことをやらざるを得なかったのは心が痛んだ」と語った。
橋本会長は「自分なら競技の分散化をめざす。開催地に施設があれば、
(夏の)室内競技を冬に持ってきてもいい」と述べた。
‘@いまさら何を言っているのだ。
終わってから言っても何の意味もなさない。
そこまで言うのなら、真夏に開催した責任者の一人として、
暑さに苦しんだ人たちに謝罪すべきだ。
当初から、真夏の東京五輪開催に対する懸念は高かった。
この時期は通常、1年の中で気温と湿度がもっとも高く、
出場選手や観客に健康被害をもたらす恐れがあることが指摘されていた。
だから、数年前から、東京都なども暑さ対策をしてきた。
ましてや、昨今は、気温がさらに上昇している。
今回は、ボランティアで活動する人が、無観客開催で少なかったから良かったが、
ボランティアには年配の方も多く、通常開催なら熱中症になる人も多数いただろう。
そもそも、経験しないと、この程度のことが分からないと言うのも情けない話だ。
一々経験しなければ判断できないようであれば、政治家などには向いていない。
経験してから判断するのでは遅すぎる。
真夏の五輪は専門家や識者、多くの国民も否定的だった。
マラソンも、東京は暑いということで北海道に開催地を移転したのだ。
早い段階で指摘すべきだったが、森元雄会長の秘蔵っ子が、そんなこと言えるはずもない。
まぁ、終わって一段落して、図々しく言える辺りは、政治屋には向いているのかもしれない。