新型コロナ感染者数が減少する中、全てを解放すべきだとの声が大きくなっている。
そして、多くの国民は動き出している。
感染が減少しているのに、検査をして無症状者をあぶり出して隔離させても意味がない。
重症になったら対応できるよう、病院を強化すればいいとコメンテーターは述べる。
「重症になるまで放っておけばいい」と言う乱暴な考えだ。
専門家でないタレント弁護士に、新型コロナを語らせるメディアの責任は大きい。
世界保健機関(WHO)は、感染した人の10人に1人がコロナ後遺症になるとの見解を示している。
日本では171万人以上が感染、1万8000人以上が死亡。100人に1人が死亡している。
決して少ない数字ではない。
そして、17万人以上の人に後遺症が出ている可能性がある。公に言えない人も多数いる。
ブレークスルー感染した人も、かなりの確率でコロナ後遺症になっているという海外の報告がある。
軽症だから大丈夫と油断していると、その後の後遺症で苦しむ可能性がある。
無慈悲な人の言いそうなことだが、それを、重症化するまで放っておくと言うのは言語道断だ。
新型コロナ後遺症は世界的に女性の方が男性よりも1.4~5倍多いことがわかっている。
自己免疫疾患は女性に多くみられるが、新型コロナの感染により、
自己を攻撃する抗体を作り出すスイッチが入る可能性が考えられる。
体内に入ってきたウイルスや細菌などを攻撃する「抗体」が、自分の組織や細胞を攻撃してしまうのだ。
重症化を防ぐため、受けたい人はワクチンを接種して、感染対策を徹底して、新型コロナに感染しない。
それが自分のためであり、それしかない。
安心するのはまだ早い。
第6波とされる、秋冬の感染が勝負だ。
第6波の感染者数によって、今後の対応も決まる。
感染者数が少ない、もしくは波が来なければ、来年は明るい兆しが見える。
しかし、第5派と同様もしくはそれ以上の波が来れば、来年も慎重にならざるを得ない。
そのためにも、感染したら一秒でも早くにウイルスを叩くのが一番効率が良い。
そしてもう一つのカギは飲み薬。
米メルクが開発中の飲み薬「モルヌピラビル」などの飲み薬が、
更に改善され諸問題をクリアして、
タミフルなどのように誰でも容易に処方されるようになれば大きく変わるだろう。