今回の衆院選の投票率は55.93%と戦後3番目に低い水準だった。
安倍元総理のお膝元、山口県の投票率は49.67%で最下位。
全国で50%を割ったのは山口県だけ。長州が、高杉晋作が憂いでいる。
中でも安倍元総理の山口4区は前回から8.95ポイントも減って48.64%という低投票率を記録した。
安倍元総理の得票数は8万448票と、前回2017年衆院選から2万4000票も減らした。
得票率も70%を下回った。
総理在任中は全国各地を飛び回り、地元には帰らなかったが、
本人不在でも過去3回の衆院選は常に10万票以上を獲得。70%を超える得票率で圧勝してきた。
今回は12年ぶりに地元で選挙活動に精を出し、さらなる得票が見込まれていた。
桜井よしこしも応援に駆けつけ、「安倍さんを全国一の得票で当選させましょう」と訴えた。
しかし、結果は前回よりも票数を大幅に減らした。
モリ・カケ桜などの問題が山盛りで、これだけ噴出しても安倍氏を信任するのかと、
全国から厳しい声や目が向けられていた。
地元の有権者も、安倍氏には入れたくないが、他に有力な対抗馬もいないからと、
棄権した人が多かったと見る向きもある。
山口で安倍離れが進むのか。全国でも安倍氏が応援した候補者の落選が相次いだ。
今後、総理総裁を目指して衆院山口3区に鞍替えした林芳正氏に、
山口県全体の期待が移っていくかもしれない。