10月26日火曜日、14時、岸田総理(64)はつくば駅前の広場にいた。
「私は、総裁選で医療難民ゼロの政策を打ち出したが、こういう政策は、
国光さんの思いが詰まったものばかりだ!」
自民党の国光文乃衆院議員(42)の応援演説で声を張り上げた。
岸田総理にとって、自派閥に属する国光議員にかける期待は大きい。
岸田総理の茨城6区入りは、4日前の10月22日に知らされ、国光議員らもSNSなどで大々的に告知した。
岸田総理の応援演説に集まった聴衆は、関係者によるとおよそ3000人。
多くは、茨城の団体職員関係者。
街宣車の近くにいる人は多くがスーツ姿で、手に幟を持っていた。
自分たちはちゃんと 「動員 しています」と、アピールするためだ。
しかし、 この日、動員された聴衆のなかには、「お金目的」だったと語る人がいた。
「私が演説会場に足を運んだのは、聴衆として話を聞くだけで、5000円の日当が出ると聞いたからです。
街頭演説が一時間足らずで終わると、用意されていた領収書に名前と住所を書かされ、
現金を渡されました。宛名の欄には何も書かれていませんでした。
こんなことでお金をもらっていいのか、不安になりましたね」と証言。(週刊FLASH)
国光議員は次点に1万2000票差をつける12万5000票あまりを集めて勝利した。
少選挙区で国光議員に敗れ、比例で復活当選した青山大人議員(42・立憲民主
党)。
投票を期待して日当を支払った場合は『投票買収』、
街頭演説会を盛り上げるために日当を払って観客を動員し、
拍手や声援をおこなわせた場合は『運動買収』となり、いずれも公選法違反の可能性大だ。