総選挙投開票日の10月31日夜、日本維新の会・松井一郎代表は、
「政権選択選挙、野党なので我々は負けているわけでしょ」と述べた。
維新が「野党なので」と言う言葉は素直には受け止められないが、
松井代表が受け止めているように、メディアが指摘するような躍進は果たしていない。
維新の議席増は多数のメディアが予想しており、松井代表としても想定通り。
維新は2012年の衆院選で54議席を獲得し、その比例票は1226万票だった。
維新の党として臨んだ2014年衆院選の比例票は840万票で計41議席を獲得。
確かに公示前勢力からは4倍近い議席を確保しているが、今回の衆院選は805万票で計41議席。
比例票は470万票伸ばしたとはいえ、2014年の獲得票よりも少ない。
2012年衆院選より13議席減の比例420万票減となる。
橋下しのころからケンカ好きの維新、松井代表は、憲法改正案について、
「来年の参院選までに改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」と早速ぶち上げ、
自・公与党を煽り、揺さぶりをかけた。
得意とするケンカも、相手が巨大であればあるほどフォーカスされる。
国会で目に見える実績を出せなければ、期待が失望へと変わる可能性もある。
成功すれば、さらなる飛躍となりえる。
次は国政。
憲法改正は、勝負の試金石になるのか。