「日本旅行業協会」の菊間潤吾会長(69)が代表取締役を務める、
東京の旅行会社「ワールド航空サービス」は、新型コロナの感染が拡大した去年から、
社員を休ませているように装う、ウソの書類を国に提出し、
雇用調整助成金を少なくとも、およそ7000万円を不正に受給していた疑い。
全国の旅行会社でつくる「日本旅行業協会」の志村格理事長は11日の記者会見で、
ワールド航空サービスで、雇用調整助成金の不正受給疑惑が浮上していることについて、
「大変騒がせていることをおわびする」と陳謝。
「事実関係は調査中だ」として、「詳細は把握していないが、不正受給の疑いが出たことは事実で、
旅行業界の信用を失墜させている部分もあり、大変残念に思う」と述べた。
そのうえで、菊間会長の進退について、会長からは「理事会に任せる」と伝えられたことを明らかにし、
会社が設置した第三者委員会の調査結果を待ったうえで今後の対応を検討する考えを示した。
ワールド航空サービスは、「事実関係を確認中でコメントできない」としたうえで、
調査結果がまとまりしだい公表したいとしている。