十島村の肥後正司村長は9日、県のヘリコプターで悪石島を訪れ、
およそ30分間滞在して被害の状況や、悪石島小中学校に避難している島民たちの聞き取りを行った。
被害の全容はまだ明らかになっていないが、ヘリコプターからは海岸沿いで、
がけ崩れが発生している様子が確認できたという。
鹿児島市にある十島村役場に戻った肥後村長は午後5時半から会見を開き、
島民から、1週間近く揺れが続き眠れないといった不安の声が出ているとして、
希望している島民を対象に村営船を利用して鹿児島市と奄美市へ島外避難を進めると発表。
これまでに高齢者や子どもがいる10世帯33人が島外への避難を希望しているという。
十島村では鹿児島市と奄美市のホテルを借り上げて対応することにしている。
肥後村長は「住民の不安を取り除くべく、希望はできるだけ聞き取って不安を解消していく」と話した。