80年前の12月8日、真珠湾攻撃に参加した元搭乗員で、現在103歳の 吉岡政光さん。
これまで戦争経験をほぼ語ってこなかった吉岡さんに櫻井翔キャスターがインタビュー。
吉岡さんは胸中を明かした。
吉岡さんは、魚雷を投下する雷撃機「九七式艦上攻撃機」の搭乗員として真珠湾攻撃に参加したとのこと。
ハワイへの奇襲を知らぬまま出航し、海上で真珠湾攻撃の概要を伝えられたそうだ。
当時を振り返り、吉岡さんは「戦いに参加させてくれてうれしい」と思う反面で、
死ぬことを決心するのは大変だったと語る。
魚雷を落とした瞬間のことを吉岡さんが話すと、
櫻井「そういう時はどういう気持ち?」と質問。
吉岡「魚雷があたったということで非常に安心しましたけど」と回答。
すると櫻井「戦時中ということはもちろんなんですけれど、アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」
という質問を繰り出した。
吉岡さんはしばらく間をおいてから口を開いた。
「私は航空母艦と戦艦を沈めてこいという命令を受けているんですね。人を殺してこいとは聞いてないです」
と、返答した。
‘@何も知らせぬまま船に乗せられ、海上で、お前は死ぬんだということを知らされた。
自身は、戦艦を沈めて来いと言われただけで、人を殺してこいとは聞いていない。
当時の上層部の兵隊に対する対応。
当人の心中が垣間見られる貴重な証言だ。
命令する方は、戦艦を攻撃してこい。
命令を受けた方は、戦艦を攻撃するだけで、人を殺す分けではない。
言い聞かせたのかもしれない。自身の心に。
命令する方は、お国のためだ。
命令された方も、お国のために。
命令する方は、英霊になるのだ。
命令される方も、英霊になるのだ。
そう言い聞かせて散っていった。
散っていったのは、命令された方。
その命令する方が、靖国を参拝している。