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​トラック居眠り運転、若い命奪う。

兵庫県尼崎市内で7月、40代の男が大型トラックを運転中、乗用車など4台が絡む玉突き事故を起こし、

男子大学生1人を死亡させ、男女5人に重軽傷を負わせた。

原因は「居眠り運転」。

神戸地裁尼崎支部は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で禁錮3年を言い渡した。



勤務開始から18時間がたって、約750キロメートルを走りながら、

20分を超える休憩は1度も取っていなかった。

トラック運転手の過労運転を黙認したとして、
 
運送会社「ロジコン」(佐賀県)と同社の男性運行管理者(51)を、
 

道路交通法違反(過労運転容認)容疑で神戸地検尼崎支部書類送検

男は福岡県で妻と2~14歳の子ども3人との5人暮らし。

妻も家計をやりくりするために働いた。

これから3年間、子どもたちの入学が重なるので、2人で働いて頑張ろうと話していたという。

真面目に働いていたと信じ、知人や同僚らは、238人分の嘆願書を出して寛大な判決を求めた。

しかし、男は労働実態をごまかしていた。高速代を浮かすため休憩を減らして一般道を飛ばしていた。

会社に見付からないよう、走行記録が自動的に記録される用紙を時々抜き取って、

休憩を取ったように偽装していた。

月に10万円、高速代を浮かして得ていた。


        (参考画像)

31日午前0時50分ごろ、男は激しい眠気に襲われ、一時的に気を失うも、休まない。

県道交差点、男が運転する大型トラックは、信号待ちをしていた3台の車列に突っ込んだ。

大学生ら男女4人が乗っていた軽乗用車が大破。後部座席にいた男子大学生が亡くなった。

運転していた男子大学生は日々の介助が必要になる障害を負い、残る2人も重傷だった。

さらに前の乗用車に乗っていた女性会社員も、顔やあばらの骨を折った。

男にも家族はいるが、2人の将来を奪って禁固3年の刑は、あまりにも軽く感じる。

少しの休憩を惜しんだ代償はあまりに大きかったというが、被害者の犠牲は計り知れない。

(合掌)