新型コロナの変異株「オミクロン株」に対しては2度のワクチン接種でも免疫力が一切形成されない。
イスラエル最大の医療機関、ハイム・シバ記念メディカルセンターで実施された実験で、
実験を指揮したギリ・レゲヴ・ヨハイ教授がオンラインの記者会見で明かしたところによると、
2度目のワクチン接種を5ヶ月、あるいは6ヶ月前に受けた市民は、
「オミクロン株」を無効化する力が全くないという。
一方、ブースター接種を行った場合、免疫力は「数百倍にまで上昇」し、
ある程度の免疫力は形成されるという。
ただし、デルタ株を無効化する能力と比較すると、その免疫力は4倍ほど低下する。
「デルタ株」と比較して効果は25%の水準に留まることから十分ではないと報告。
教授は「免疫力があることに変わりなく、これは希望」としつつも、
この免疫力が時間とともに低下するものなのかを今後は検証する必要があると結論付けた。
今回の実験では、5ヶ月以上前に2度のワクチン接種は完了した市民と、
3度目のブースター接種を完了した市民のグループに分けて、それぞれの被験者から採決。
各被験者の血中に含まれる抗体でもってオミクロン株とデルタ株の感染力を無効化する能力が検証された。