香港 「リンゴ日報」創業者ら8人に実刑判決 24人全員が有罪に。
香港で去年6月、天安門事件の犠牲者を追悼する無許可の集会に参加するよう、
市民を扇動した罪などに問われていた、新聞の創業者ら8人に対し、
香港の裁判所は、禁錮4か月半から1年2か月の実刑判決を言い渡した。
一部の被告は罪を認め、すでに有罪判決を受けたが、
「リンゴ日報」の創業者、黎智英氏や、解散した民主派団体の副代表トウ氏
それに元記者の何桂藍氏の3人が最後まで罪を認めず、
「追悼することは罪にあたらない」などと主張。
裁判所は13日、黎氏に禁錮1年1か月、鄒氏に禁錮1年、それに何氏に禁錮6か月の、
いずれも実刑判決を言い渡した。
天安門事件の犠牲者を追悼する集会は、香港では30年以上にわたって毎年開かれ、
1997年、香港が中国に返還されたあとも「集会の自由」を象徴する催しと受け止められてきたが、
去年とことしは新型コロナを理由に開催が禁止された。
裁判所の傍聴席には大勢の市民が座り、被告たちに声援を送っていた。