新型コロナの影響で、この年末年始に牛乳や乳製品の原料となる生乳が,
かつてない規模で余り、大量に廃棄される懸念が全国的に広がっている。
こうしたなか富山市にあるメーカーでは、出荷できずに余った牛乳を、
県内の医療機関や福祉施設などに無料で提供することを決めまた。
これから学校が冬休みに入り、給食向けの出荷がなくなると、
毎日約10トンの余剰が生じて、牛乳あまりが深刻になると見こんでいる。
このためメーカーでは、出荷できずに余った牛乳を、県内にある医療機関や福祉施設の職員や
子ども食堂などに、無料で提供することを決め、提供先を募っている。
提供するのは200ミリリットルのパック牛乳で、12月20日から来年1月20日までの間に、
約1万5000本を無料で提供する予定。
「とやまアルペン乳業」の樋口俊幸社長は「脱脂粉乳などの加工工場が余剰乳を引き受けてくれない。
せっかく生産された生乳を捨てるのはもったいないので、廃棄にならないよう、
なんとか皆さんの協力をお願いします」と話した。