欧州連合(EU)欧州委員会は1日、原発を天然ガスと共にグリーンな投資先として認定する方針を発表。
2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標に向け、
低炭素社会への移行を促進する手段としての「役割がある」とした。
欧州委は昨年4月、環境への影響に配慮しながら活動している企業への投資を促す、
グリーン投資の基準策定で合意。
バイオ燃料などがグリーン投資に含まれたが、原発については決定を見送っていた。
欧州委は1日、原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーと位置づける方針を発表。
一定の条件下なら両エネルギーを「持続可能」と分類し、投資を呼び込みやすくする。
世界の原子力政策にも影響を与える可能性があるが、
加盟国が原発推進派と脱原発派に二分する中、各国や欧州議会が反対する可能性もある。
欧州の天然ガス、世界のスポットLNG価格の高騰が止まらない。
LNG価格も例年の数倍に上昇したまま高止まっている。
ロシアはウクライナのEU寄りを牽制。
プーチン大統領はウクライナのNATO加盟断念を強く求めている。
ことし11月頃からロシア軍は大規模な部隊をウクライナの国境周辺に展開させている。
その数、9万人以上。
ワシントン・ポストはアメリカ政府の分析として部隊を最大17万5000人規模にまで増強し、
来年、2022年初頭にもウクライナに攻勢をかける可能性があると伝えている。
EUも腹を括ったということだ。
ロシアと決別してもエネルギーは確保しなくてはならない。
素早い対応だ。
これを単なるエネルギー問題と捉えるのは大間違いだ。
そして、単なるエネルギー問題にすり替え、
乗じて日本でも原発推進派が動意づいているが、注視しなければならない。