感染拡大が続くオミクロン株。
『ABEMAヒルズ』に出演したNTT東日本関東病院のニコラス・レニック医師。
発熱外来で患者の診察を行っているレニック医師は、
「今はデルタ株とオミクロン株が混じっている時期とも言えますが、
都はもう9割以上がオミクロン株に置き換わっています。
海外ではオミクロン株が広がりはじめると、デルタ株が収束する事例があり、
アメリカでも今は98%がオミクロン株です」
レニック医師は実効再生産数(R数値)に言及。
18日時点のR数値をみると、日本は2.49、アメリカは1.05、イギリスは0.76だった。
「オミクロン株の登場によって、日本のR数値が上がりました。
『まん延防止等重点措置』の重要性は引き続き高いと言えますが、
これをしただけですぐに収束するとは思えません。
ピークに達するまでまだ時間がかかるでしょうし、『これからがピークだ』という心の準備をしたほうがいいと思います。
テレビなどを見て『また増えた』と精神的に見ていて疲れる人もいるかもしれません。
全国の新規感染者が1日10万人になるかもしれない、そういう覚悟はしておいたほうがいいでしょう」
また、レニック医師は、
「自分の生活の中で感染対策を最大限に努力しながら、
“重症者リスク”を持った人に接触しないようにすることが重要です。
まだワクチンの3回目接種を受けられない人は、特に高齢者との接触に気をつけてほしいです。
3回目を打つと入院を予防できた効果が、一気に9割になることがわかっています。
人流や人数の抑制についてもいろいろな考え方がありますが、今から政治的に規制を設けても、
オミクロン株の拡大スピードではピークに間に合わない可能性もあります。
引き続き個人個人ができる手洗い、うがい、マスク着用、他人との食事を避けるなど、
基本的な予防対策が大事です」と語った。
‘@再三指摘しているが、個人にできることは感染対策の徹底。それしかない。
飲食店等におけるワクチン・検査パッケージ制度などもそうだが、ワクチン接種していても感染する。
だが、それを証に飲食を容認するというのは矛盾している。
要は、感染しても重症化しにくい人は店で飲食しても良いですよということ。
感染学から言わせれば許される行為ではない。
しかし、飲食店や経済を回すためには致し方ない施策とすれば。
そこを押さえて行動しないと、感染拡大は止まらない。