国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省の本省職員が、
受注実績を無断で書き換えて二重計上していたことで、
2020年度の統計が約4兆円過大になっていた疑いがあることがわかった。
実績全体の5%に相当し、巨額の訂正が必要になる。
13~19年度は二重計上したデータの量がより多く、さらに大幅に過大だったことになる。
同省は20年度の統計を二つ公表しており、1年間で約4兆円過大になっていた。
統計法は、真実に反する基幹統計を故意に作成することを禁じており、罰則もある。
すでに事務次官ら10人が処分されているが、トカゲのしっぽ切りではなく、
大臣や時の総理も責任をとるべきだ。