国土地理院は2日、方位磁針が指し示す北(磁北)が5年前に比べ、
県庁所在地の平均で西に0.3度ずれたとの調査結果を明らかにした。
地球が持つ磁気(地磁気)が変動しているためと考えられる。
地磁気は地殻の影響も受けるため、場所によってずれは異なる。
こうしたずれを補正するため、地理院は5年ごとに地磁気の分布を示した地図を発表している。
2日に発表された2020年版によると、東京では磁北が地図上の北より7.6度西にずれており、
15年より0.3度大きくなった。
いずれの県庁所在地も15年と比べて西にずれており、岡山以西では0.4度の場所が多く、
熊本と那覇は0.5度ずれていた。
磁北と地図上の北のずれは、登山時などで方角を調べる際に把握が必要になる。
スマートフォンやカーナビでは自動的に補正される。