花王の値上げにオーケーが「排除処置」
3月から一部製品を値上げする方針を明らかにした日用品大手の花王。
2月3日、オンラインで開催された2021年12月期決算会見。
長谷部佳宏社長は原材料高騰を理由に、22年3月をめどに衣料用洗剤や柔軟剤、
紙おむつなどの一部製品を値上げする方針を明らかにした。
長谷部社長は「業界でのリーダーシップを取り、あらゆる手段を尽くして値上げを行うつもりだ。
できるだけ消費者の皆さまや流通の皆さまにご理解いただける形で、早期に取り組む。
かならずやっていく」と意気込みを語った。
これを受けて、首都圏地盤の食品スーパー・オーケーが、売り場から花王の製品の“排除”を始めた。
オーケーは価格交渉が難しい業界トップブランドはあえて扱わず、
2〜3番手のメーカーからの大量仕入れでコスト抑える戦略。
メーカーが卸価格を値上げするのも自由だし、仕入れ値が高いから仕入れをやめるのも自由。
原材料高騰などに伴う値上げが相次ぐメーカー。
自由競争は益々激化しそうだ。
