ロシアがウクライナに軍事侵攻し、国際的な批判が高まる中、
国際ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループが25日、
ロシアに対するサイバー攻撃を行うとする声明をTwitter上で発表したという。
行動に踏み切った理由を「われわれは、一集団として世界の平和だけを望んでいる。
全人類のための未来を望んでいる」と説明。
「現在、ロシア連邦に対する作戦に参加中。われわれの標的はロシア政府だ。
民間企業も影響を受けるだろう」とロシアへのサイバー攻撃を示唆。
「世界中の人々があなたたちのインターネットプロバイダーを粉々に壊しているが、
それはロシア政府とプーチンの行動に向けられたものであると理解してほしい」と表明。
アノニマスには公式YouTubeチャンネルがある一方で、Twitterは公式アカウントは存在せず、
「アノニマス」を名乗るアカウントが複数存在する。
今回、声明を発表したのはその一グループかどうかは定かでない。
アノニマスは世界中を攻撃する正体不明の国際ハッカー集団。
日本の官庁や企業も攻撃を受けたことがある。
アノニマスは、米国やNATOがロシアとのウクライナへの軍事介入を表明しない中、
同集団は「世界平和だけを望んでいる」としている。
牧島かれんデジタル相は25日の記者会見で、
「ウクライナの情勢を見ていると、サイバー攻撃の危機が国際的に高まっていると考えるのが自然。
サイバーセキュリティ対策の強化は日本でも必要だ」との認識を示し、
「金融庁や経済産業省などを通じて、産業界や金融業界に注意喚起をしている。
関係機関と密接に連携を取りながら日本のサイバーセキュリティ確保に万全を期していきたい」と話した。