原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた、
全国初の文献調査が進む北海道神恵内(かもえない)村で27日、
任期満了に伴う村長選が投開票された。
現職の高橋昌幸氏(71)=無所属=が元会社社長の新人、瀬尾英幸氏(79)=同=を破り6選を果たした。
同時に文献調査が始まった道内の寿都(すっつ)町で2021年10月に行われた町長選に続き、
調査を容認する現職首長が、核のごみの受け入れに反対する対抗馬を退けた。
得票数は高橋氏が559票、瀬尾氏は48票。投票率は89・24%。
選挙戦は核のごみの受け入れの是非や、次の段階の「概要調査」に進むかが争点となった。
村長選は過去8回続けて無投票で、当初は高橋氏の無投票6選が有力視されていた。
北海道電力泊原発のある泊村で脱原発運動を続ける瀬尾氏が、
「無投票だと(原発問題を)考える機会がなくなる」として今年1月に出馬を表明。
36年ぶりの選挙戦となった。
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