クーポン支払いでも投資家の手に届かず。
ロシア国債の保有者は、資金を回収できないのではないかという疑問を抱き始めている。
ロシア政府はクーポンを支払っているが、ウクライナでの戦争と外貨準備凍結の中で、
投資家が資金をいつどうやって受け取れるかは不透明だ。
ロシア中央銀行は、送金停止は一時的措置だとしているが、
金融システム崩壊の中でロシアが債務を履行するモチベーションに疑問が生じている。
ロシア国債は1998年以来のデフォルト(債務不履行)リスクに直面。
ロシアが外貨準備にアクセスできるか、クーポン支払いをする意思とその仕組みがあるかも問題。
投資家は2月初めの時点でルーブル建て債約3兆ルーブル(約3兆2900億円)相当を保有していた。
ロシア中銀が何らかの発表をしない限り、ロシア債がデフォルトしたかどうかを、
投資家や格付け会社が判断するには数週間を要するという。