政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

​SMBC日興、法人としても立件へ。

相場操縦極悪会社。

投資家の信頼を揺るがす、由々しき事件だ。



SMBC日興証券(東京都千代田区)の幹部らによる金融商品取引法違反(相場操縦)事件で、

逮捕された幹部らは、投資家らに対して、特定銘柄の取引日を提示して、

株価の下落につながる「空売り」をしやすくさせる一方、株を売却する大株主のためには、

自社資金で買い支え、株価を維持していたことが7日、関係者への取材で分かった。

東京地検特捜部は、投資家を確保するため、大株主が喜ぶ、極悪のスキームの下、

他社にはないビジネスモデルを構築して、相場操縦を繰り返していたとみて捜査している。

法人としてのSMBC日興も刑事責任も免れないとみて調べている模様だ。



相場操縦の疑いが持たれているのは、大株主の株を証券会社が市場時間外に買い取った上で、

投資家に売却する「ブロックオファー」取引。

ブロックオファーという取引は、企業の大株主などが大量の保有株を一度に売却する際に用いる。

そのまま市場で売り注文を出すと株価が崩れるため、証券会社がいったん買い取り、

一定の割合を差し引いて取引時間外に個人投資家らに売却する。

大株主は株価への影響を抑えて売却でき、投資家は市場より安く株が買える。

証券関係者によると、大手証券では一般的な取引で「数年前からはやっている」という。

実際、ブロックオファーが成立した日の市場では対象株の取引量が前日の2~7倍に急増。

空売りで売り注文が相次いで株価が下落し、これに対抗するため、

ヒル容疑者らは市場が閉じる直前に大量の買い注文を出して、株価を持ち直させていたという。



SMBC日興のエクイティといえば、ヒルと山田で、まさに顔だ」

同社関係者は逮捕されたヒル・トレボー・アロン容疑者(51)と山田誠容疑者(44)をそう評した。

専務執行役員ヒル容疑者は「エクイティ本部」本部長で、山田容疑者は同本部の「エクイティ部」部長。

山田容疑者は2015年に米ゴールドマン・サックスから移籍し、

自社の資金で株式などを売り買いしてもうける自己売買部門・エクイティ部のトップに起用された。

社内では「すご腕トレーダー」と見られた一方、「リスクを恐れない姿勢には賛否もあった」という。