ロシア大統領特使のチュバイス氏、辞任し出国。
ソ連崩壊後のロシアの経済改革を主導したアナトリー・チュバイス氏が、
ロシア大統領特使を辞任し出国したと、複数の関係筋がロイターに明らかにした。
チュバイス氏は、エリツィン大統領の時代に大統領府長官を務めた。
2020年に国営テクノロジー会社ロスナノのトップを辞任し、
国連などの国際機関向けのロシア大統領特使に任命された。
関係筋は匿名を条件に、チュバイス氏はウクライナ紛争を理由に出国したと述べた。
ロシアに戻るつもりはないという。
大統領府のペスコフ報道官は、チュバイス氏の辞任を確認したという。
チュバイス氏については、賛否両論ある。
ここ数年、同氏は経済改革を訴え続け、リベラル派の代表格の一人となっていた。
2010年には、ロシアにとって唯一最大の脅威がファシズムの台頭で、
国を分断させる恐れがあると警告している。