プロボクシングの統括団体、一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)が財政難により解散、
31日の理事会で報告し、清算手続きに入る見込み。
亀田氏に敗訴のJBC、解散で村田戦に影響は? 口座は差し押さえ済
JBCはコロナ禍などの影響で、2021年度末時点で正味財産がマイナス約5千万円と、
事実上の債務超過になっていた。
さらに今年2月、元世界王者の亀田興毅氏らに違法な処分を下したとして、
東京高裁から約1億円の賠償命令を受けていた。
JBCは1952年に設立され、国内で行われるプロボクシングの試合を管理する組織。
選手やジムオーナー、審判のライセンス管理も担う。
永田有平理事長は30日、「清算中も試合管理は続ける。試合が止まることはない」と話した。
JBCは現在、法人として復活するか、別法人として再出発する道を探って関係企業に支援を求めており、
4月中に再建計画をまとめる方針。
BCの口座などはすでに、差し押さえられているという。
2013年12月3日にIBF、WBA世界スーパーフライ級王座統一戦を大阪で実施。
IBF王者の大毅氏は、前日計量での体重超過により、
WBA王座をはく奪されたリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に判定負け。
前日に「大毅が負けた場合は王座は空位」としたIBF側は試合後、
一転して「体重超過した相手に負けた王者は王座を保持する」というルールがあると説明。
JBCは混乱を招いた責任が亀田ジムにあるとして、ジム会長らのライセンス更新を認めず。
3兄弟が保持するボクサーライセンスも実質的に失効となり、国内で試合ができなくなった。
日本プロボクシング業界の今後は、どうなる。