ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領は12日、
他のEU加盟国首脳と共にウクライナ訪問を提案したものの、
ウクライナ側から拒否されたことを明らかにした。
元外相のシュタインマイヤー氏は、過去にロシアに友好的な姿勢を取ってきたことで国内外から批判が集中。
最近になり、プーチンに対する親善的な姿勢は間違いだったと認めていた。
ポーランドの首都ワルシャワを訪問した同氏は記者会見で、欧州が団結してウクライナとの連帯を示すため、
ポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアの大統領と共に今週中に首都キーウを訪問する予定があったが、
「キーウではこれが望まれなかった」と述べた。
独紙ビルトは匿名のウクライナ外交官の話として、
「シュタインマイヤー氏がロシアと密接な関係にあることは誰もが知っており、
キーウでは現時点では同氏は歓迎されない。それが変わるかどうかはこれからだ」と伝えた。
シュタインマイヤー氏は社会民主党(SPD)所属で、大統領としては2期目。
アンゲラ・メルケル前首相政権下では2度外相を務めた。
長期にわたってロシアに友好的な姿勢で知られ、
ロシア産の天然ガスをドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム2(Nord Stream 2)」の建設計画を推進していた。
同計画は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け停止されている。