ここ数年、ロシアでは農業に関する景気の良い話が散見される。
対露経済制裁への対抗措置としてロシア政府が欧米諸国からの農産物輸入を禁止したため、
野菜・果実の輸入代替が急速に進んでいることなどが背景にある。
農業地帯の天候が安定していることも拍車をかけている。
プーチンは大統領府の公式HPに次のようなコメントを発表している。
「今日の農業および農産加工業はわが国の経済において最も急速な発展を遂げているセクターである」
「これは政府による農業振興策が効果的であったことを示している。
特に大規模農業会社のみならず、小規模農家においても生産増加を見たことは喜ばしい」
「2016年のロシアの農産物輸出は前年比+4.9%、171億ドルであり、
わが国の武器輸出153億ドルを上回っている」
「2017年1-8月の農産物輸出は前年比+19.6%、119億ドルと、
資源・エネルギー以外では最大の輸出品目であり、経済成長のカギを握っている」
‘@再三訴えてきたが、日本政府は何をしているのか。
食糧危機も懸念される中、有事の根本を理解していない。