八代市の秀岳館高校の男子サッカー部でコーチが部員に暴行した事件で、
学校で４日、保護者への説明会が開かれた。
４月２０日、男子サッカー部の寮内で男性コーチが、
３年生の部員を殴ったり蹴ったりする様子を撮影した動画が流出。
警察はこの男性コーチを暴行の疑いで書類送検。
ＳＮＳではサッカー部の公式アカウントで、３年生の部員たちが一連の騒動について、
謝罪する動画も掲載され、その後、削除された。
また、動画が流出した後にサッカー部の段原一詞監督が、
動画を投稿したとみられる部員を「加害者」と呼び、自らを「一番の被害者だ」と発言した音声も流出。
段原監督は自宅謹慎になった。
学校の対応に多くの批判の声が上がる中、暴行動画の流出から２週間が経って、
ようやく、４日に学校で保護者に対する説明会が開かれた。
出席した保護者によると、説明会では生徒へのアンケートで、
過去２年間でサッカー部の監督やコーチなど職員から生徒への暴力が二十数件、
部員間での暴力が十数件確認されたことを報告したという。
部員による謝罪動画について、学校側は当初、「部員主導で行った」と説明していたが、
段原監督が「本人が出て、名乗って謝罪するように」と指示していたことが明らかに。
段原監督は一連の騒動に対し、保護者に対して、泣きながら土下座したという。
秀岳館高校は５日午後に記者会見を開き、今回の問題について説明する予定。
