EUは前代未聞の総主教“制裁”も検討。
ローマ教皇がロシア正教会のキリル総主教と40分間、オンライン通話のZoomで会談。
ローマ教皇は会談で、プーチンの言いなりにならないよう説得したという。
フランシスコ教皇がイタリアのメディアに対して明らかにした。
3月中旬にインターネット会議サービスのZoomを使い、
ロシア正教会のキリル総主教と40分間にわたってビデオ会談を行ったという。
教皇との会談の冒頭、キリル総主教は書面を片手に持ち、
戦争を正当化する理由を20分間にわたって読み上げるという、異様な状態で始まった。
教皇は「私はそれを聞き、『全く理解できない』と言いました。我々は国家の聖職者ではない。
イエスの言葉で話さなくてはならない。総主教はプーチン氏の侍者になることはできない」と述べたという。
こうしたなか、キリル総主教らに対し、EUが制裁を検討しているとCNNなどが報じた。
ロシア正教会を巡っては、アムステルダムのロシア正教会が3月、総主教との関係を断つと発表するなど、
キリル総主教の孤立が危ぶまれている。