宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂から、
アミノ酸が20種類以上見つかっていた。
内部には約5・4グラムの砂や石が入っていた。
JAXAの研究チームは昨年6月、世界各国の研究機関に砂を配り、本格的な分析を始めると発表していた。
初期分析の段階で、すでに炭素や窒素といった有機物を構成する物質が含まれていることは分かっており、
たんぱく質の材料になるアミノ酸があるかどうかが注目されていた。
ヒトの体内のたんぱく質を形成するアミノ酸は20種類。
関係者によるとそのうち、体内でつくることのできないイソロイシンやバリンなどを確認。
コラーゲンの材料になるグリシンのほか、うまみ成分として知られるグルタミン酸もあったという。
ヒトを始めとした生物の構成成分であるタンパク質はこのアミノ酸から出来ている。
生命のもととなる物質が宇宙由来である可能性も。