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徳島、弥生時代の遺跡から麻の「糸玉」

徳島市弥生時代の遺跡から麻の糸を束ねた「糸玉」を発見。

この時代の糸玉が見つかったのは初めてで、徳島県埋蔵文化財センターは、

徳島での縄文から弥生にかけての文化の変遷を知るうえで貴重な発見だとしている。



糸玉が見つかったのは徳島市にある「南蔵本遺跡」で、県埋蔵文化財センターなどが発掘調査を行っている。

糸玉は麻の糸を30本ほど束ねて結んだもので、縦4.5センチ、横6.2センチあり、

一緒に見つかった土器の年代から弥生時代初期のものと判明。



何に使われたものかは分かっていないが、全体に漆で赤く塗られ、

衣服の装飾品などに使われていたのではないかと推定。

糸玉は全国でこれまでに12例が見つかっているが、すべて縄文時代のもので、

弥生時代のものが見つかったのは初めてだという。

見つかった糸玉は繊維もよく残り、保存状態が良好だという。



センターの西本和哉主任研究員は「糸玉は発見例がまだ少なく、用途もはっきりと分かっておらず、

今後さらに研究を進めたい」と話した。

出土した糸玉は板野町にある「レキシルとくしま」で来月10日まで展示される。