米国の中間選挙(11月8日投開票)に向け、サウスカロライナ州で14日、
連邦下院選の共和党候補を決める予備選が行われた。
サウスカロライナでの予備選は「トランプ氏の力を試す戦い」として注目された。
トランプ氏が送り込んだ刺客候補ラッセル・フライ氏の得票率は約51%で、
現職のトム・ライス氏(約25%)に大きく水をあけた。
フライ氏は、「今日、共和党の保守派は勝利した。ドナルド・トランプは勝利した」と宣言。
昨年1月の米連邦議会占拠事件を巡るトランプ前大統領の弾劾訴追に賛成した現職のライス議員が、
トランプ氏の推薦を受けた「刺客」候補に敗れた。
共和党支持者のトランプ人気の根強さが裏付けられた形だ。
ただ、サウスカロライナの別の選挙区の予備選では、トランプ氏を批判した現職下院議員が、刺客候補を退けた。
5月に行われたジョージア州知事選の予備選では、
現職のブライアン・ケンプ氏が得票率で50ポイント以上の差をつけ、トランプ氏が擁立した対抗馬に圧勝。
ワシントン・ポストの集計によると、トランプ氏が今回の中間選挙に向けた予備選で、
推薦している候補は186人で、うち非現職の候補は48人。
これまでのところ現職候補で敗れたのは1人だけだが、非現職は19勝7敗となっている。