中・ロがドル回避で米国に挑む。
中国とロシアが自国通貨間の取引を急激に増やし、基軸通貨ドルに挑んでいる。
ロシアのウクライナ侵攻開始後、ルーブル・人民元の月間取引量は1067%増え、
ほぼ4兆ドル(約512兆円)相当に急増。
ロシアと中国はドル依存を減らし、2国間貿易を増やしている。
このタイミングで、ルーブルは人民元に対し5カ月ぶりの高値水準となった。
ブルームバーグの算出によると、5月に入りこれまでにモスクワのスポット市場では、
約259億1000万元(約4980億円)がルーブルと交換された。
これはロシアがウクライナに侵攻した2月のほぼ12倍だ。
米ドル抜きで、日本のGDPに匹敵する額が中・ロ間で取引されていることになる。
‘@欧米も、ここまで中国がロシアに加担するとは予測していなかったのかも知れない。
こうなると、米国は何とかしてプーチンを叩きのめす以外にないと考える。
ただ、EUなどはそこまで徹底していない。
あまり、この戦いに集中すると経済に影響が出て、自分の足元が揺らぐ。
それは、米国も同じだが、まだ米には自力がある。
だが、市民の反応は今一鈍く、むしろ物価高で批判の声の方が強い。
バイデン大統領も難しい選択を迫られる。
だからと言って、中・ロに勝利の味を味わわせれば、
世界は今後ますます混沌とする。
何としてでも、プーチンの策略を成功させてはならない。
自国に危害は無く、他国を滅茶苦茶に崩壊させる、イジメを超えた暴挙を許してはならない。
中国は台湾に侵略しない、米軍が関係しているからと多くの専門家が断言するが、
明確な文章はない。台湾のために、米国人が命を投げ打つのか。
甚だ疑問だ。沖縄から米軍が飛び立てば、当然日本も戦地になる。
中国はその見極めをいましているのだ。
だから、軍船で台湾を脅し日本を脅している。
多くの国、政治家、専門家が、ロシアはウクライナに侵略しないと言っていたのを忘れてはならない。
これからプーチンは習近平に借りを積み上げていく。
専門家は、国では無くてプーチンと習近平の付き合いというが、
体制が変わっても、構図は変わらない可能性が高いことを認識すべきだ。