ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」
北方領土の歯舞はぼまい群島・貝殻島周辺でのコンブ漁が22日に始まり、
200隻を超える漁船が一斉に出漁。
例年は6月1日に出漁するが、ロシアによるウクライナ侵略の影響で日露間の交渉が難航、操業が遅れた。
根室市の納沙布のさっぷ岬の沖合に集まった漁船は、22日午前6時、
小倉啓一・歯舞漁協組合長らが振った旗を合図に出漁。
3・7キロ先の貝殻島灯台付近に次々到着すると、棹さおを使ってコンブを採取した。
現場海域では、操業ルール順守を求める歯舞漁協の指導船など3隻のほか、
ロシア側の警備艇も監視に当たった。
ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」して操業の書類の点検などを行い、
漁業者は緊張しながらの漁となった。
操業期間は9月30日まで。