ロシアによるウクライナ侵略から4カ月となり、長期化は避けられない状況で、
欧米主導による対ロシア制裁とロシアによる対抗措置が緩和されることはないだろう。
これまで対ロシアで立場を明確にせず、ロシア非難や制裁を避けてきた中国は、
最近になってロシアを支持する姿勢を明らかにした。
ロシアによるウクライナ侵略の与える影響は、中小国や途上国など世界各地に混乱をもたらしている。
ロシアが侵略したことで石油や小麦の値段が一気に上がり、生活必需品も値上がりしている。
これに不満を爆発させた市民たちによる抗議デモが各国で広がっている。
デモ隊と警察・軍が衝突、デモを抑えるため首都とその周辺に外出禁止令が出ている国もある。
国連のテーレス国連事務総長は5月、ロシアによるウクライナ侵攻によって、
今後数カ月のうちに世界的な食糧危機が深刻化すると強い警戒感を示した。
ロシアもウクライナも世界有数の小麦輸出国であり、その混乱が途上国を中心に、
各国の経済を不安定化させている。