国際通貨基金(IMF)は24日、米国に対する年次経済審査の終了に当たって声明を出し、
2022年の成長率見通しを2.9%に大幅下方修正した。
4月発表の予想では3.7%としていたが、高インフレ抑制に向けた積極的な利上げの影響で、
「景気は減速する」と見込んだ。
IMFは23年の見通しも従来の2.3%から1.7%に引き下げた。
24年は0.8%の低水準に落ち込むと予想。
ゲオルギエワIMF専務理事は記者会見で「米国は景気後退を辛うじて回避する。
ただ、22、23年の景気下振れリスクは非常に大きい」と指摘。
ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギーや穀物の価格高騰など、
不安定要因も多く、米経済の急減速で混乱が世界に波及する事態に警鐘を鳴らした。