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「東京五輪」映画、大コケ。

河瀬直美監督が総監督を務めた「東京2020オリンピック」は、

アスリートを中心に描いた「SIDE:A」、アスリート以外を中心に描いた「SIDE:B」の2部構成となっている。

「SIDE:A」は今月3日に公開されたが、映画館は閑古鳥が鳴いている。

24日に公開された「SIDE:B」は、当然「SIDE:A」よりも苦戦。

観に行った人は、その時は『客席に3人しかいなかった』と証言。



『SIDE:A』の仮編集版ができたころ、「週刊文春」で、河瀨氏の過去の暴行疑惑が報じられた。

昨年12月にNHK-BS1で放送されたドキュメント番組「河瀨直美が見つめた東京五輪」の内容が、

すでに問題視されていたこともあって、日本国内では河瀨氏に対する批判的な声が高まった。



一方、河瀨氏がフランス政府から芸術文化勲章オフィシエを授与された。

日本で批判、海外で称賛、河瀨氏の評価は、なぜ国内外でズレているのか。

それは海外の人たちは、河瀬氏の悪行三昧を知らない。

NHKのドキュメント番組で、河瀨氏はつぎのように語っている。

「日本に国際社会からオリンピックを7年前に招致したのは私たちです。

そしてそれを喜んだし、ここ数年の状況をみんなは喜んだはずだ。

これは今の日本の問題でもある。だからあなたも私も問われる話。私はそういうふうに描く」

わたしたちが招致したのでも、みんなが喜んでいるのでもない。

反対した人も多数いた。それを、あなたも問われると言われると反感を買う人も多い。

東京大会招致に至る過程では、福島第一原発の汚染水の状況について、

安倍晋三が訴えた「アンダーコントロール」という言葉に、福島の人を始め、反発する国民は多かった。


東京五輪?映画?なんだそれ?)

安倍議員のことばに象徴される欺瞞的言動が多々見られ、

開催が決まってからも、新国立競技場をめぐるゴタゴタや森喜朗会長の女性蔑視発言など、

「ここ数年の状況をみんなは喜んだ」とはとても言いがたい。

引いてみれば、最初から最後まで問題だらけの東京オリンピックだった。

これほど不祥事が山積みのイベントも珍しい。

それを美化する映像とのギャップを国民は受け入れられない。

個の美化の主張と現実を知る迷える懐疑的な国民。

「SIDE:B」には、東京五輪の悪役者、安倍晋三が1秒たりとも出ていない。