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​ガソリン価格“日本一”で激戦。

投開票日まであと3日に迫った参議院選挙。

先週は平均価格が1リットルあたり183.9円と日本一の高値を付けた。

6人が1議席を争う長野選挙区では、この物価高への対策が大きな争点だ。



立憲民主党・現職 杉尾秀哉候補。

その杉尾候補に自民党がぶつけたのが、新人の松山三四六候補。

20年以上、長野のテレビなどで活躍してきたローカルタレント

その知名度は圧倒的。

自民党議席奪還も可能とみて、岸田総理も応援に。

なぜ長野県のガソリン価格は高いのか。

日本が輸入する原油は、まず海沿いにある製油所に運ばれる。

そして製油所でガソリン、灯油、重油に分離した後、各地に輸送。

この輸送の際のコストの違いなどが、各地域のガソリン価格の差になる。

製油所から運ばれてきた石油製品を備蓄するオイルターミナル。

製油所から近い場所ではタンクローリーを使って、直接、ガソリンスタンドに運ばれる。


(シュシュポポシュシュポポ、いけ~いけ~ガソリンだ)

一方、長野県など内陸の地域には、製油所から鉄道を使っていったんオイルターミナルに運ばれた後、

タンクローリーに入れ替えてガソリンスタンドに輸送される。

さらに長野県は面積が広いため、他県と比べてオイルターミナルからガソリンスタンドまで、

長い距離を運ぶことになり、より輸送コストがかかる。

だから、長野県内でもガソリン価格に差が出る。

県平均が172円に対して、木曽地域は180.6円と8円以上高くなっている。

資源エネルギー庁によると、ガソリン価格の内訳は、原油が約4割、消費税などの各種税金が約4割、

残りの約2割が輸送コストや販売コストで、この2割の部分が変動して全国で10円ほどの差が出ているという。

過疎地では利用客が少ないので、経営を維持するためには、販売価格に転嫁せざるを得ない。



また、ふだんの生活や災害時の緊急車両の給油などに支障が出るとして、

国や村の支援を受けてガソリンスタンドを続けているところもある。

ガソリンスタンドは、今のところ無くてはならない施設だ。

長野県の場合、製油所から遠いことに加えて、県の面積が広いため輸送コストがかかる。

販売量が少ない地域が多く、経営を維持するため販売価格を高くせざるを得ない。

などが、ガソリン価格が高い要因だ。