欧州中央銀行(ECB)は21日の理事会で、政策金利を0.5%引き上げると決めた。
利上げは11年ぶりで、上げ幅は2000年以来22年ぶりの大きさ。
主要政策金利をゼロ%からプラス0.5%、銀行に預ける預金金利をマイナス0.5%からゼロ%に引き上げる。
新たな金利は27日から適用する。14年に導入したマイナス金利政策が終了する。
景気悪化懸念が急速に高まるものの、インフレ阻止を優先した。
景気後退とインフレが同時に進む「スタグフレーション」のリスクもあり、政策運営の難易度は増している。
ECBのラガルド総裁は21日の記者会見で「大きな第一歩を踏み出すことが適切であると判断した」と述べた。
ECBが0.5%の利上げに踏み切るのは、インフレが深刻なためだ。