東京オリンピックの開幕から、23日で1年になるのに合わせて、
NHKが大会に参加した競技団体にアンケートしたところ、
大会後の競技人口が「変わらない」という回答が50%を超え、
「減少した」と合わせて70%以上が、成果が無いと回答。
この中で、施設整備の状況について尋ねたところ、「改善した」が44%に上り、「変わらない」が56%。
東京オリンピックをきっかけに人気が出たスケートボードのパークが全国で作られるなど、
ハード面の整備が進んだ競技もあった。
一方で、競技人口やすそ野の広がりについて尋ねたところ、
「増加した」が21%だったのに対し、「変わらない」が56%、「減少した」が18%で、
合わせて70%以上が、成果を感じていないという回答だった。
‘@新型コロナの影響で、アピールの場が失われたことや、
認知度は高まったが、競技人口の増加には結び付いていない状況がみられる。
多額の費用を使い、これからも施設維持のために毎年多額の赤字を垂れ流す。
先日も、大会組織委員会の高橋治之元理事(78)が、
大会スポンサーだった紳士服メーカーの「AOKIホールディングス」から、
自身が代表を務めるコンサルタント会社を通じて約4500万円を受け取っていたことが明らかになった。
最初から最後まで不祥事問題だらけの東京五輪は、終わって尚、疑獄の渦中にいる。
東京五輪は、いまの日本社会を、その中枢に蔓延る暗躍の悪を炙り出した催しだった。
だが、せっかく炙り出された悪も、五輪閉会と共に忘れ去る日本社会。
次は札幌に向けて悪の遺産を引き継ぐようだ。
何のために、だれのために開催された東京五輪だったのか。
何のために、だれのために開催する札幌五輪なのか。