2021/9/19
統一教会賛辞の安倍前総理に公開抗議文。
メディアは一切報道しない。
犯罪組織に近いような団体を賛辞する議員が一国の総理。
例えば講演するなど、関係するだけでも不謹慎ではないか。
国のトップや議員が仲良くしているから、
山田太郎氏、音喜多駿氏や渡辺喜美氏など、議員や著名人も参加する。
もしかしたら、紹介しているのかも知れない。
税金で報酬を得ている安倍前総理などには説明責任がある。
1987年から2020年までの、統一教会による金銭被害の総額は1,234億円にのぼると報告されている。‘@
既報通り、9月12日に韓国・清平で開催された統一教会(現・世界平和統一家庭連合)系イベントで、
安倍前総理が演説し、韓鶴子総裁への「敬意」を表明したことを受け、
全国霊感商法対策弁護士連絡会が17日、安倍氏宛に抗議文を送付。
同日に記者会見を開き、抗議文を公開した。
抗議文で弁連は、「今回のような行動を繰り返されることのないよう、安倍先生の名誉のためにも、
慎重にお考えいただきますよう強く申し入れます」と訴えた。
安倍前総理は、9月12日、「神統一韓国安着のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会」にオンラインで登壇。
「今日に至るまで、UPFとともに、世界各地の紛争の解決、
とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた、韓鶴子総裁を始め皆様に敬意を表します」
「UPFの平和ビジョンにおいて家庭の価値を強調する点を高く評価します」などと語った。
UPF(Universal Peace Federation=ユニバーサル・ピース・フェデレーション)は、
2005年9月、文鮮明・韓鶴子総裁夫妻によって、米ニューヨークで創設された国際NGO団体。
同イベントではドナルド・トランプ前米大統領も演説した。
安倍氏の事務所は「ビデオメッセージは送ったが出席はしていない」との趣旨を回答。
安倍前総理はこれまで、統一教会系新聞『ワシントン・タイムス』の前面意見広告に登場(2011年)、
北村経夫参議院が立候補した参院選での、統一教会への組織票依頼(2013年)など、
統一教会と持ちつ持たれつの関係を続けてきた。
総理在任中の2013年から2016年の「桜を見る会」には統一教会の関係者を招待。
しかし、公の場で統一教会への賛意を表明したのは今回が初めて。
統一教会は以前から、高額の物品購入や献金を行わせる霊感商法や、
正体を隠した「偽装勧誘」で社会問題化しており、現在も複数の元信者が返金を求めて教団に対して民事訴訟を起こしている。
昨今、国会議員や地方議員の方々が統一教会やそのフロント組織の集会・式典などに出席し、
祝辞を述べ、祝電を打つという行為が目立っています。
これらの議員の方々の行為は、統一教会により、自分達の活動が社会的に承認されており、
問題のない団体であるという「お墨付き」として利用されます。(抗議文より)
家庭連合は、統一教会と名乗っていた頃から、信者の人権を抑圧し、
霊感商法による金銭的搾取と家庭の破壊等の深刻な被害をもたらしてきた反社会的な団体であり、
家庭連合に名前を変えてからもその体質は変わっていません。
かつての霊感商法、合同結婚式に関する多くの批判的報道から時間が経過したことで、
統一教会の実態を知る国民が減っている中で、政治家によるお墨付きは、
統一教会による反社会的な活動を容易にし、また、その反社会的活動の是正を困難にするものとして悪用されます。(同)
その上で、抗議文では〈是非とも今回のような行動を繰り返されることのないよう、
安倍先生の名誉のためにも慎重にお考えいただきますよう強く申し入れ〉るとともに、
〈今回のUPFのWEB集会の基調演説のビデオメッセージを提供された経緯について明確なご説明を〉と求めている。
会見で弁連事務局長の川井康雄弁護士は、
「1987年から2020年までの統一教会による金銭被害の総額は1,234億円にのぼる」と報告。
代表世話人の山口広弁護士は、今回の安倍前擦りの演説について、
「非常に驚くべき、許されない言動」と憤る。
「統一教会がどれだけ被害者を傷つけてきたか。
それを現在の教祖(総裁である韓鶴子氏)に敬意を表するとは何事か。
(安倍前総理は)基本的な良心とか規範意識に無自覚で、
いままでの様々な批判に上塗りをするようなスキャンダル的な問題だ」(山口弁護士)
「欧米でも統一教会に問題があることは知られており、
(米大統領選で)トランプ氏を支持した暴力的なグループの中には統一教会分派もあった。
そういう団体の広告塔になることの重みを(メディアには)報じていただきたい」(紀藤正樹弁護士)
弁連では2018年と2019年に、統一教会のイベント等に協力しないよう求める要請書を、
衆参の全国会議員に届けている。今回の安倍氏の演説は、改めてこの要請を無視した形だ。