さすが、みなさんが賛辞する高橋社長。
今月初めに発生した大規模な通信障害についてKDDIは29日、高橋誠社長が記者会見し、
携帯電話などの利用者3589万人に対し「おわび」として、200円を返金すると発表。
オンライン専用プランの「povo」の利用者については返金ではなく、
データ通信で、1ギガバイトを3日間使えるようにするとしている。
KDDIは来月中旬以降に対象となる利用者に連絡したうえで、9月以降に返金の対応を実施する予定。
高橋社長は会見で、おわびの返金額を200円とした理由について、
約款に基づく返金の額を、一日当たり52円と計算したと説明したうえで、
音声通話やデータ通信が61時間以上利用しづらかったことを、影響が3日間に及んだとみなして、
当初は、3日分に相当する156円の返金を検討したが、おわびの意味を込めて、
思い切って「200円とした」と述べた。
最終的に全面的な復旧が確認されたのは、発生から86時間がたった5日の午後3時半すぎ。
携帯電話会社の通信障害は電気通信事業法に基づき、
110番や119番などの緊急通報が可能な携帯電話のサービスに影響が出ている場合などは、
「重大な事故」に当たり、総務省への報告を義務づけている。
高橋社長は、大規模な通信障害を受けた契約面への影響について、
足元では解約した利用者の数はそれほど大きくないものの、
新規の契約には影響が出ているという認識を示した。