岸田総理は日本時間の1日からアメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれる、
NPTの再検討会議に出席するため、31日夜、出発。
日本の総理大臣が、NPTの再検討会議に出席するのは初めて。
岸田総理は会議で演説し、ウクライナに侵略するロシアが核で威嚇するなど、
核兵器を取り巻く情勢が厳しさを増す中、日本として核兵器のない世界の実現に向けて、
現実的な取り組みを進めていく方針を表明する。
具体的には、核保有国に対し、核兵器不使用の継続の重要性を訴えるとともに、
核戦力の透明性の向上を促すほか、各国の若者に被爆地の広島・長崎を訪問してもらうため、
日本が資金を拠出して国連に基金を創設する意向を明らかにする見通し。
そしてNPT体制の維持・強化に向けた建設的な対応を各国に呼びかける方針で、
来年5月に広島で開催するG7サミットも見据え、核兵器廃絶への機運を高めていきたい考えだ。