加賀地方を中心に記録的な大雨に見舞われた4日、
県庁では県の危機管理のトップである馳浩知事が終日不在のまま、
職員が情報収集に追われた。
当初は各部の次長級を集めた連絡会議を開く予定が、被害拡大を受け、
災害対策本部会議に急きょ格上げするなど混乱する場面もみられた。
悪天候が予想された中、3日から白山に登っていた馳知事には、
職員からも「危機管理がなっていない」と苦言が呈された。
県が各部局の次長級職員を集め、1回目の会議を開いたのは午前9時半。
大雨の状況を共有した後、村上勝危機管理監は記者団に、
「直ちに大きな災害が起こる状況ではない」と次長級会議にした理由を説明。
馳知事が白山登山で不在にしていることに問題はないかと問われると、
「知事とは随時連絡を取っている。万全の態勢で対応している」と述べた。
だが、その後も雨は降り続き、南加賀では住宅の床上浸水などの被害が拡大。
県は午後0時半、2回目の次長級会議を開始すると報道発表したが、
約30分後、「第1回災害対策本部会議」と修正。
県災害対策本部会議は、知事が不在のなか、知事を本部長とし、両副知事、各部局長が顔をそろえた。
災害対策本部会議で知事不在は今回が初となった。
村山卓金沢市長は知事不在によって「支障は出ていない。代理となる方がしっかり指揮されていると思う」
と、馳知事を慮った。
「支障は出ていない。代理となる方がしっかり指揮されていると思う」は、おかしな日本語。
「代理となる方がしっかり指揮されているので、支障は出ていない」なら分かるが、
「代理となる方がしっかり指揮をされていると思うので、支障は出ていない」と言うのは、
「多分大丈夫なので、大丈夫」と言っている。