学術誌セル・リポーツ・メディシンが15日公表した米マサチューセッツ総合病院の研究によると、
結核予防用のBCGワクチンに、1型糖尿病を患う人のCOVID-19予防にも効果があることが分かった。
BCGワクチンは全世界の乳幼児に年1億回余り接種されているが、
米国の標準的な予防接種プログラムには組み込まれていない。
マサチューセッツ総合病院は新型コロナ流行前から1型糖尿病患者に対するBCGの効果を研究しており、
BCG接種群とプラセボ(偽薬)投与群とを比較する臨床試験(治験)を実施していた。
2020年春に新型コロナ流行が本格化した後は、予防効果をみる治験を始めた。
‘@当初噂程度に言われていたことが、事実と証明されたのか。
だとすれば副反応の比較的少ないBCGの方が良いということになる。
ちなみに、イタリアのサピエンツァ ローマ大学糖尿病医学部のラファエラ ブゼッティ氏らによると、
血糖コントロールが良好であると、ワクチン効果の減少は最小限に抑えられるという。
新型コロナ感染に対する予後が悪化しやすい可能性があるという。