プーチンの世界観に大きく影響したとされる国家主義思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘が20日夜、
モスクワ近郊で車が爆発したため死亡したと複数の現地メディアが伝えた。
ロシア・メディア「112」によると、
思想家ドゥーギン氏(60)と娘のダリヤさん(30)親子は、
20日夜に集まりから車で帰宅中だった。
当初は同じ車に同乗する予定だったが、直前になってドゥーギン氏は娘と別の車に乗ることにしたという。
通信アプリ「テレグラム」に投稿された未確認の現地映像では、
救急車などが到着した現場で、大破して炎上する車両の前で、呆然とした様子のドゥーギン氏の様子が映っている。
ドゥーギン氏を対象にした攻撃だったのかは、明らかになっていない。
ロシア当局からの正式な発表もまだない。
ドゥーギン氏はロシア政府内の正式な肩書を持つわけではないが、プーチンと親しく、
思想的に大統領に大きな影響力をもつとされている。
「ロシアは、欧米とは異なる価値観のユーラシアという独自の空間」だという、
「ネオ・ユーラシア主義」を提唱するドゥーギン氏の国家主義思想が、
プーチンの世界観に大きく影響したとされており、
ウクライナ侵攻を正当化するプーチンの理論形成にも関わっているとされる、
‘@ロシア国内で何かが動き始めたか。